生きるか死ぬかで悩んでいる。悩むならもっとまともなことで悩みたいと思う。悔しい。
身体の調子が良い日が1日たりともないので、今日なんとか人型を保ったまま終われるか、明日自分が無事に過ごせるかが常に気持ちの真ん中にある。身体があまりにも自由に動かせないので、私は本当はネコなのではないかと疑っている。耳を触ると顔の部分が仮面のようにパカっと開き、脳が入っている部分に身体の操縦席がある。そしてその操縦席に小さなネコが座っているのだ。(そんなエイリアンが「メンインブラック」に出てきた。)
本体がネコなのだとしたら、こんな大きな人間の身体を動かすのに慣れていないので、うまく動かなくても仕方がない。ネコなので人間界の常識がわからず頓珍漢なことを言ってしまっても仕方がない。そんな風に考えて日々を乗り越えている。
3歳くらいの頃、保育園の誕生会で「将来何になりたいですか?」と先生に聞かれた。私は「ネコになりたいです!」と元気よく答えたらしい。ネコが好きだったのもあるが、その頃から人間にうまく馴染めないのも何となく感じていたからそう答えたのだと思う。
保育園や学校の中での集団生活は私にとってかなり辛いものだった。辛い記憶がいくつもある。うまく振る舞えなかった記憶が今でも自分を苦しめている。周りの人にも多大な迷惑をかけただろう。
今は社会生活と離れて、少し楽になった。自分はネコなのだから、人間とうまくやる必要はないと思うようにしている。たまに人恋しくなったら、自分から近づいて構ってもらうくらいがちょうどいい。
人間は目に見える姿で他人を判断する。私も本当はネコなのに、人型ロボットに乗っているので、人として扱われるのでしんどくなる。私以外にも人型ロボットに乗っているエイリアンは、実はたくさん地球にいるのではないだろうか。
もしこれを読んだ人の中で、人型ロボットを操るエイリアンがいたらコッソリ教えて欲しい。同じ境遇の人がいるだけで乗り越えられる苦痛があるはずだ。私たちはただ静かに握手をしよう。
