天気が良かったので、夫と大掃除をした。ドラッグストアで今まで使ったことない洗剤を色々買い込み、使ってみた。やはり専用に作られているものはすごい…気がする。一気に綺麗になった気がするだけで買った甲斐があるというものだ。全ての部屋のカーテンも洗って、爽やかな冬の風が入ってくるようになった。
一通り片付いてから、本屋へ。「宝石の国」の最終巻だけ買おうと思っていたが、本を見ているうちにあれもこれも欲しくなって、夫と合わせて13,000円分も買ってしまった。レジで店員さんが、たくさんポイントのついた本屋アプリのバーコードを読み取りつつ、「いつもご利用ありがとうございます」と言い、私は「貧乏なのに買ってしまい申し訳ありません…」と恥ずかしくなった。
家に帰ってから、夫と二人でチキン南蛮を作った。レシピは笠原将弘さんのレシピ。いつもお世話になっております。
キャンドルやランタンもつけて、優雅な気持ちで食事。映画を観ない?と聞くと、珍しく夫も乗り気だったので、「ランボー」を観ながら食べることに。わざと保安官の嫌がることをして捕まったのに、暴れて逃げ出して、この人は何がしたいんだろう?と思ったが、ランボーの目がひどく悲しげでどんどん引き込まれていった。ランボーの場違いなほどの勇ましさと警官たちの能天気さ、臆病さ。戦場を生き抜いてきた、英雄と呼ばれる者が、平和な世に適応できず苦しむ姿にこちらも悲しくなった。観る前は痛快アクションだと思っていた「ランボー」の印象がガラッと変わった。観て良かったと思う。
食後、本を2冊読んだ。小川洋子のエッセイ集「からだの美」と湯本香樹実の「ポプラの秋」。
「からだの美」はバレリーナのつま先や棋士の指先など、その道のプロとその身体に宿る美しさに着目したエッセイだ。アスリートやプロはすごい、という話をどこか当たり前に思っていた。私は昔から好きなスポーツひとつできたことがなく、アスリートやプロのことはニュース番組で切り取られた一瞬を見ることしかなかった。しかし小川洋子は彼らをしっかり見ていた。彼女の目を通してプロ達を見ると、今まで見えていなかったものまで見えてきて、彼らの身体の細部にまで満ち満ちているエネルギーを感じたような気がした。
「ポプラの秋」は、父を亡くした幼い主人公(千秋)が、大きなポプラのあるアパートで大家のおばあさんや隣人たちと暮らす話だ。病気になってから頭がザワザワして、小説が読めなくなっていたが、この小説はスルスル入って来た。読んでいるうちに、私が千秋になって千秋が私になり、最後には号泣していた。去年同じ作者の「夏の庭 The Friends」を読んだ時も号泣したので、今回も泣かされてしまったか…と少し照れてしまった。物語は一貫して千秋の視点から描かれるが、読者には千秋の気持ちはもちろん、母、おばあさん、隣人の佐々木さんや西岡さん、その他の登場人物一人一人の気持ちが手に取るように伝わってくる。分かってしまう、だからこそ人が人を想う時の優しさに触れて泣けてしまうのかもしれない。すごく良い物語だった。

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